皆さま、こんにちは!Engineer Travellerです。
世界一周ダイヤモンド修行記もありますが、JAL・ANAなど各社から2019年度の
就航計画などが発表されていますので、いろいろとチェックしてみました。
<目次>
ANAに関しては昨日記事にしましたように発表済みのオーストラリア・パースと
合わせて、インド南部のチェンナイの就航が発表されました。
2019年のウィンターダイヤでANAが就航するとのことで、流通業と製造業の
重要都市を狙って日本からのビジネス需要と、インドー北米間の需要を獲得すべく
就航することを記事にいいたしました。
そしたら、JAL側でも結構似たようなプレスリリースが出てきました。
2019年度の路線計画をJALも決定したとのこと。
JALに関してはANAほど多くの新規計画などはあまりなくて、シアトルの新規就航
、モスクワ便のデイリー運航、ホノルル路線の機材変更(777-200ER⇒767-300ER化)
といった感じでした。
ホノルル線はANAがA380就航させるので、GWや夏休み期間以外は供給過剰に
なることが予想されるので、767に規模を縮小したと思われます。
777-300ERに機材変更して、ファーストクラスのサービスを提供します!!
という感じで挑戦的になるかと思ってたんですが、違ったようです。
さて、一方で個人的には別リリースで出ていた
バンガロール (現地のカンナダ語で”ベンガルール”)への就航です。
(個人的にはバンガロールが慣れているので、バンガロールで紹介させてください。)
実はこの都市はチェンナイとほぼ同じ人口を有する、インド第五の都市になります。
チェンナイに比べると内陸に入ってしまうので、若干製造業から離れてしまう傾向に
あるのですが、そんなの関係ない産業が多く集まっています。
それは何か? ソフトウェア産業です。 ソフトウェアであれば、ネットさえあれば
内陸であっても不都合ありません。加えて、インドはアメリカのほぼ真裏に位置して
いますので、アメリカで昼米にやった仕事を引き継いで、アメリカの夜(=インドの
昼間)に仕事をやっていく疑似2交代制ができます。
さらには、デカン高原の高地にあるので、インドの南部にあるにも関わらず
気温は年中通して20~30℃くらいで安定しており、インドの軽井沢と言っても
いいくらいに避暑には最適な都市になります。
こういう条件がそろっているため、Google や Oracle、マイクロソフトといった
ソフトウェア関連会社が非常に多く集積しています。
日本人にも過ごしやすい環境は非常に好評で、ソフトウェアのNTTデータを
はじめ、各種製造業も工場を設けている都市になっています。
こういう状況を見れば、バンガロール就航も納得していただけるのではないでしょうか?
個人的にはANAが良かったのですが、チェンナイと同時に就航というのは難しいので
しょう。攻勢をされる前に、JALが陣地を取りに行ったわけです。
就航時期は2020年の夏ダイヤまでにという、一年以上先の話にしては
時間がほぼ決定しているという周到さ。ダイヤは北米への乗継を重視したダイヤに
なっていますし、バンガロールでの折り返しも2時間40分取っているので、冬場の
偏西風が強い時期は成田の出発時間を同じにして、折り返し時間を短くする戦法の
ような気がします。
ダイヤまで発表したのは、ANAのチェンナイ就航との新聞記事を受けてインド需要を
取られないようにするために、早めに発表をしたと考えるのが自然ですね。
バンガロール空港には提携しているVISTARA航空がありますので、多少支援はして
もらえるのかもしれません。
2019~20年にかけてはインドをめぐってお客の争奪戦が始まりそうです。
コメント
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